そろそろ店じまい?

40代のくたびれたおっさんゲイのよしなしごと

ミルク味のソフトクリームみたいな

 ミルク味のソフトクリームみたいな… 電気ポット。

 いや、ありえないでしょ。ありえん。

 

 認知症の親の介護なんてことをしていると、いろんなことが起こるわけです。ある休日の朝起きてみたら、台所で電気ポットがしゅーしゅー言っていて、開けると中でたっぷりの牛乳がぐつぐつ沸騰していて、よく見るとまわりにもたっぷり吹きこぼれていて、牛乳の香りの湯気が立ち込めていて。

 

 なんじゃーこりゃー。

 

 いちおう親を呼んできて、一体これはどうしたことかと問いただしてはみるものの、もちろん返事は、

 

 「え〜、誰こんなことしたの。だめじゃない」

 

 …あんただよw

 

 まあ、文句言ってもはじまらないので、あわてず騒がずここは落ち着いてググるですよ。とりあえず地獄の釜のように沸騰している牛乳を処分してから、さっそく検索。「電気ポット、牛乳、清掃」でどうだ。

 

 なになに? 質問:「電気ポットで牛乳をわかすことはできるでしょうか?」 答:「絶対にやってはダメです」。いや、そうでしょうとも。んなこたーわかってるって。やっちまった後の掃除の仕方を教えろやゴルァ。

 

 なんかクエン酸とか酢を入れてわかすとよいという方法が見つかったので、手持ちのビタミンC(アスコルビン酸)を入れてわかして、数時間放置してからよくゆすいでみた。中にこびりついていた牛乳かす的なものはけっこう落ちたような気がするが、新たに水を入れてわかしてみると、ふたを開けたとたんに、ミルク味のソフトクリームのような甘い香りがあたり一面にただよった。どんなものでもお湯を注げばたちまち芳醇な濃厚ミルクフレーバー。だめじゃんこれ。

 

 その後さらに何度もゆすいで、さらに乾燥させてみたりもして、しだいに臭いが薄くなった気がしたので、おそるおそる実戦投入。くだんのポットでお湯をわかして、お茶をいれてみた。まあ、湯のままだとちょっと牛乳臭いかもしれないけど、お茶にすれば茶の香りで隠れるんじゃないかな…

 

 うーん、お茶の香りの奥から立ち上って鼻へと抜ける、このコク深く甘くはっきりとしたミルクの風味。さながら贅沢な抹茶アイスのような…

 

 やっぱだめじゃん。

 

 その後、牛乳の焦げはタンパク質だからアルカリ性の方がよいらしいという情報を見つけ、重曹を溶いてためしてみたら、さらに牛乳かす的なものが少し落とせた。臭いもいくばくか薄くなったような気がする。何度か使っていれば気にならないくらいにはなるかな。それでもだめなら買い替えか。しかし、同じことがまた起こらないという保証もないしなぁ。うーむ…

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 重曹効果か、幸いその後臭いはほとんど気にならなくなりましたとさ。めでたしめでたし。