そろそろ店じまい?

40代のくたびれたおっさんゲイのよしなしごと

冥王星を見た話

 星図をたよりに天王星海王星まで見て、太陽系の惑星は全てこの目で観察することに成功したおじさんである。

 そう、冥王星は惑星じゃなくなったのだ(なんか「準惑星」とかいうくくりになったらしい)。実は冥王星の明るさは14等星くらい。うちの望遠鏡の限界等級は12.8等らしいので、そもそも見たいと思っても見えない。冥王星を見なくても、「惑星は全部見た」ことになるのだから、むしろ惑星から外れてもらってある意味好都合だったのかもw

 …あれ?

 そう、実はこないだ撮影したクエーサーB1422+231は16等星くらい。眼視ではなく、カメラで撮影するんだったら、実は14等星の冥王星も、余裕なんじゃね?

 うん、やはり「すいきんちかもくどってんかいめい」とか唱えて順番をおぼえた世代としては、冥王星は今でも気分の上では惑星ファミリーの立派な一員なのだ(後ろの方は途中で一時「めいかい」とか順番変わったりしたけどw)。「すいきんちかもくどってんかい」では、やはりなんとも収まりが悪い。冥王星だけ仲間はずれはイクナイ。よし、冥王星も見よう(なんだそりゃ)。

 というわけで、撮影してみたのがこれ。いちおうちゃんと写った(ただの点だけどw)。

冥王星。この時はいて座にいたので、まわりに星が多くてにぎやか


 実はこの写真、カメラのピントがずれてしまってボケボケです。でもまあ、もしピントが合っていたって結局タダの点なのは変わらないんだから、もういいやこのままでw

 それにしても、冥王星までの距離は平均でおよそ60億キロ。光年で表せば、0.0006光年くらい。前に撮った、24億光年かなたのクエーサー3C273がこれより明るく写るって、一体どんだけ明るいんだクエーサー冥王星までの距離より4兆倍くらい遠いのに、冥王星より2.5倍も明るく見える)。