そろそろ店じまい?

40代のくたびれたおっさんゲイのよしなしごと

温泉とネットのセキュリティ

 この二つには直接的な関係は何もないですw。ちなみに、「温泉」と「ネットのセキュリティ」と切ります。

 

 なるべく二、三か月に一度ずつは、親を連れて近場の温泉に行くことにしている。こう言うと、親孝行だねと言ってくれる人もあるのだが、実際にはそんな立派なもんでもない。温泉旅館に泊まると、自分でメシの献立を考えて作って片づけてという手間がいらないのだ。風呂も勝手に沸いてるしw。あー、ごくらく、とそんなどちらかというとオッサンというよりオバサンぽい理由だったりする。

 

 親は今年の一月と二月に目の手術をしたので、しばらくは大事をとって温泉旅行はやめていた。今回は久しぶりということもあって、ちょっと奮発していつもより少し高いところにしてみた。と言いつつ、実はあらかじめ目星をつけていたところが予約しようとしたらすでに満室で、改めていろいろ探すのが面倒だったというのがホントのところだったりする汗(ちなみに行ったのは伊豆高原です。)

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 部屋に案内されたらえらい広い部屋で、さらにベランダについていた温泉の露天風呂もえらいでかいサイズで、思わず「うわー、もっと狭くていいからもう少し安い方がよかったな。もったいな。」と思ってしまう自分は貧乏性である。こういうのはたぶん一生なおらんのだろう。

 

 が、結果的には、サービスもいろいろ細かい気づかいが感じられて心地よかったし、料理もとても凝っていてうまかったしで(まあ、いつもの自分の雑な料理に比べたらたいていのものがうまく感じられるのは当たり前かもしれんがw)、ちょっとお高い宿はやっぱりそれなりによいものなんだね、と納得した次第でした。
(注:高いと言っても決して高級という値段ではなくて、普通に考えれば多分普通の値段です。私が貧乏性なだけw)

 

 さて、自分で出かけたり相方と旅行するときにはまず選ばない、部屋に露天風呂がついている宿なのだけれど、母親を連れて行くときには最近はこれが必須のような感じになってきてしまっている。なにしろ、一人で大浴場に行かせると迷ってしまって部屋に帰ってこられなくなるのだ汗。なるべく小さくて単純なつくりの宿を選ぶようにして、なんなら全部の部屋をしらみつぶしにチェックしても五分もあれば終わってしまうような旅館でも、風呂上りに四十分も館内をぐるぐるさまよっていたり、フロントの人に部屋まで連れ帰ってもらったりということもあった(忙しいのにすみません)。もちろん、スマートフォンはもたせていて、風呂を出る時に、あるいは迷ったら電話するようにと言ってはいるのだけれど、スマホで電話をかけるということがどうしてもできない。画面をオンにすることさえできれば、でかい字で「〇〇に電話する」と書いたショートカットを置いてあるのでそこを触ればいいだけなのだが(実際そこからやらせればできる)、ここが認知症のえらいところで、ロックを解除して画面をオンにすることがどうしてもできないのだ。ボタン一つ押すだけなのにね(笑)(かといって画面をロックせずに常時オンにしておくと、今度は誤操作ですぐ変な画面に入って戻ってこられなくなる)。

 

 同性の親の場合は、風呂について行ってやれば済むのでいいのだが(実際父親が亡くなる前にはそうやって付き添ってやったこともあった。父は認知症ではなかったけれど)、異性の場合には風呂場や脱衣所に一緒に行けないので困ってしまう。一時、女湯の前で出てくるまで見張っておくようにしたこともあったのだが、そういう時に限って急に長湯をして四十分とか出てこなかったりするし(女って風呂なげえのな)、風呂の前に休憩所的なものが作ってあったり、あるいはせめて椅子でも置いてあればいいのだが、何もなくてただの廊下、みたいなところだと、女湯の近くでぼけっと突っ立っているのは、出入りする女性たちの「なにこのへんなオジサン」という視線がきびしい。しかも内心では「おめーに興味なんぞないわい。俺はどっちかちゅうと、今向こうに入ってったおめーのダンナの裸の方が見たいんじゃい」とか思っているわけなので、余計にきびしい笑

 

 ある時、一念発起して対策を講じてみることにした。要は風呂から上がった、あるいは風呂を出る時に通知が来るようにすればよいわけである。ただ、自分で通知を送るという操作はどうやっても親には無理なので、ここを自動にしてしまえばいいわけだ。幸い今どきのスマホには加速度センサーがついているので、スマホが動いたら自動で通知を送る、という仕組み自体は不可能ではないはず。なんかそういうアプリとかないかねぇ。

 

 防犯用のやつとか、いろいろあるにはあったのだが、ちょうどいいのはなかなかない。そんな時、自分で簡単なスクリプトのようなものを作ってスマホを操作できる「Tasker」というアプリを見つけた。おお、これいいじゃん。

https://play.google.com/store/apps/details?id=net.dinglisch.android.taskerm&hl=ja

 

 結果的には、これでばっちりだった。この他に、Gmailからメールを自動送信できるようにするためのプラグインがもう一つ必要だったが(http://applion.jp/android/app/com.stedo.sendsilentmail/ 今はどうも非公開になっているらしい)、これを使って、スクリプトを起動してから8分後以降にスマホが動かされたらすぐに自分のところにメールで通知が来るようなタスクを作って仕込んでみたら、親が風呂から上がって着替えようと荷物をごそごそした瞬間に「風呂出たよん」というメールが来て、それからゆっくり部屋を出て迎えに行って大体ちょうどよい、というシステムを構築することができた。これで「変態おじさんがいる」という女性たちの冷たい視線からも無事解放されて、ばんばんざいである。

 

 というわけで、しばらくこの通知システムを活用していたのだが、上にも書いたように、最近は部屋に温泉がついている宿を選ぶことが多くなったので使っていなかった。今回の宿でも基本的には不要だったのだが、「屋上に無料の貸し切り展望風呂もありますので、そちらもどうぞ」とのことだったので、こちらに行かせたときに久しぶりに使ってみた。

 

 が、いつまでたっても通知が来ない。洗い場もない単なる露天風呂に浸かってるにしちゃちょっと長すぎるなと思ってこちらから行ってみたら、親は案の定もうとっくに風呂から上がって、身支度をすませて風呂場を出るところだった。というか、貸切風呂の出口がわからなくて中でうろうろしていた笑。出てたらまたさまよってるところだった。あぶないあぶない汗。

 

 部屋に帰ってから検証してみたが、何度やってもやはり通知は来ない。スクリプト自体はちゃんと実行されているので、どうもメールの送信の部分に問題があるらしい、というところまでわかったところで、突然Googleからセキュリティ警告のメールが届いた。いわく、不正なアクセスかもしれないものがあったのでブロックした、と。

 

 ああ、なるほどね、↑の自動送信プラグインがどうもセキュリティ上脆弱と判断されてブロックされたらしい。そんならそれですぐに警告送ってこいや(こちらは別にメール自体が届かなくても通知さえくれば目的は果たせるので笑)。

 

 てかまあ、セキュリティをしっかりしてくれるのはありがたいのだけど、前は問題なかったのを途中からより厳しくして勝手に弾くのはちょっと困るなぁ。それよりなにより、そこまでガチガチにしないといけんほど、隙あらば侵入して悪用しちゃれみたいな輩が世の中にはそんなにいっぱいいるのかと、そっちの方がなんともうんざり。
(結局今回はGoogleのセキュリティ設定を「脆弱なアプリも許可する」にしてまた動くようにしたのだけど、まあこれはこれで確かに問題あるのかも。)

 

 …と、こんなことを長々と書いてどうするんだ、と書いてしまってからいつも思うのだがw、一方で、ゲイは世間的には独り身の人が多いわけだし、親の介護みたいなことをしている同輩も実はけっこういるんではないかと考えたりもする。まあ、もしそういう人いたら、お互いのんびり頑張りましょうや。